エジプトのお正月「え、正月休みは!?」
みなさんこんにちは、ハナです。
お正月が終わってしまいましたね。
みなさんは実家でご家族に甘えられたのでしょうか。
それとももてなす側で、ひたすらお料理を作っていたのでしょうか。
私は甥っ子と姪っ子のハードな遊びに付き合ったので、意外とダラダラ感はありません。3歳児の運動量すげぇ。
THEお正月休みを満喫したのはとても久しぶりです。
なぜなら、エジプトにいた時はお正月、休まなかったから。
「え、お正月休みないの!?」
そうなんです。
今回はエジプトのお正月についてご紹介したいと思います。
エジプトのお正月
私がエジプトにいた期間は2年間。
つまり2回エジプトのお正月を経験しているわけですね。
結論から言うと、1月1日から仕事でした。
ただ、エジプトでも年末のカウントダウンをします。
カフェに集まって、カウントが「0」になった瞬間、みんなでクラッカーやブブゼラを鳴らすんです。
「コッロ サナ エンタ タイエッブ!」
アラビア語の「あけましておめでとう」を言いながら握手します。
伝統的な風習というより、イベント好きな人たちが集まるイベントのような印象です。
あと、よくわかんないけど、
なぜかサンタおる。
(写真:商店街の店頭に飾られるクリスマスツリーとサンタクロース)
エジプトのお正月は、なぜかずっとサンタクロースいるんですよね。
クリスマスツリーも飾られているし。
コプト教のクリスマスが1月7日だからかな?と思ったけれど、
イスラム教徒のお店に飾られているし。
本当にわからない風習でした。
日本と同じく、ただのイベントごとなのかもしれませんね。
日本でカウントダウンイベントに参加したことがなかった私にとっては、友達や学生と迎える騒がしいお正月がとても楽しかったです。
ちなみに、年末年始3日間断水して、くっさい身体でお正月を迎えたことは内緒です。
まとめ
エジプトにはお正月休みはありませんが、イベントとして楽しむ人もいます。
年末年始に行く際には、ぜひカフェに行って楽しんでみてください!
協力隊の休日「先生、休日何してるんですか」
みなさんこんにちは、ハナです。
(写真:アスワンを流れるナイル川の風景)
青年海外協力隊として、エジプトの大学で日本語を教えていました。
2018年10月に帰国し、現在就職活動中です。
そんな私は、質問をいただくことがあります。
そして、毎回される質問があります。
それは「休日は何をしていますか」です。
私はこれにこう答えたい。
「人による」
日本にいたとしても、人によって休日の過ごし方違いますよね。
ちなみに、私の友人が東京のおしゃれカフェでの写真をInstagramにアップしているとき、私はたいてい近所のダイエーの百均にいました。
でも、異国の地でどんな娯楽があるのか知りたい気持ちも分かる。協力隊らしく、すっごく田舎のお宅にお邪魔して交流を深めるなんていうのも憧れかもしれない。
ということで、私のエジプトでの過ごし方について書こうと思います。
休日の過ごし方の地域差
みなさんはカイロはご存知ですよね。エジプトの首都です。
私の印象ではパリピの多いところです。
駐在員さんも多いので、比較的お金のある日本人が多い印象です。
カイロに住んでいる隊員は
「日本人コミュニティのテニスクラブに入ってる」
「ベリーダンス習ってるよ」
「日本人奥様に雑貨屋に連れてってもらった」
お洒落か・・・!!
ちなみに、私の町はかなり南にあります。観光地ですが、カイロとは比べものにならないくらいお店もアクティビティも少ないです。
エジプトの田舎町での過ごし方
1.同僚とご飯
私が活動していたのは大学の言語学部日本語学科でした。
同じ言語学部には英語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、中国語、韓国語・・・たくさんの言語の教師が揃っていました。
その中で気の合う同僚とご飯を食べるのは、とても楽しかったです。
↑左から私、ブラジル出身のレナタ先生、韓国出身のカン先生、ブラジル出身のジャクリーン先生
2.学生とお出かけ
特に私から誘うことはありませんでしたが、学生から誘われたら断りませんでした。
婚約式に出席するためのドレスを一緒に選んでもらったり、
美味しいレストランを紹介してもらったり、
神殿に遠足に行ったり(エジプトっぽい)
一緒にウォーキングしたりしていました。
↑学生のバイト先へ遊びに行く教師。ジュエリーを買いました。
3.プール
暑い時期は、ホテルの中にあるプールに月額料金を払って通っていました。
身体を動かすのはストレス発散にもなって最高でした。
しかしながら料金は安くないので、テスト期間や夏休みなど、暇な時期だけ通っていました。
4.掃除
エジプトの住居は、窓も開けていないのになぜかすぐに砂が入ります。
数日掃除しないだけで、テーブルがジャリジャリに(泣)
通常、エジプト人はモップがけをしますが、私は雑巾で家中を拭いていました。
気づいたら3時間ぐらい掃除していたことも!
↑前の記事に出ていた我が家のキッチン!
タイルの目に砂が入り込んでしまって大変なんです。
5.市場で買い物
野菜などの食材以外にも、スークと呼ばれる市場を歩くのが好きでした。
キッチン用品のお店、スパイスのお店は結構な頻度で行きました。
スパイスのお店では「カルカデ」と呼ばれる乾燥ハイビスカスを買うことが多かったですね。水出しして飲むハイビスカスウォーターは酸っぱくて暑い気候に最適♪
ちょっとシソジュースに似ているので、日本の方にはウケる味。
↑残念ながらカルカデの写真がなかったので、お祭りの時の市場のお菓子。
まとめ
いかがだったでしょうか。
実際授業の準備のために家にこもることも多いですが、上記のうち一つは毎週欠かさずしていました。エジプトはネット回線も問題なく速いので、youtubeを観るのも簡単!気をつけないとあっという間にネット廃人になります。
協力隊への応募を考えている人は、ぜひ参考(?)にして見てください♪
エジプトの住宅事情「先生、どんな家に住んでいるんですか」
みなさんこんにちは、ハナです。
(写真:ナイル川を渡す船)
もう平成も終わりなんですね。
「平成生まれ」というだけでチヤホヤされたり、たるんでいると説教を食らったりする時代も終わるわけです。やったね!
今回はエジプトの住宅事情について書きます。
これから行く隊員さんが言ってた
「家とか細かいところ知りたいのに、隊員が少ない国はそういう情報も少ないんです」という言葉に、たしかに…と反省したからです。
では、エジプトの住宅公開〜!
1.JICAの一人暮らしルール
JICAの「住むうえでの選択肢」は2つあります。よっぽどのことがない限り
◆ホームステイ
◆一人暮らし
のどちらかです。
ホームステイは派遣される国によって、あるところとないところがあります。ちなみに、エジプトではホームステイはありません。
隊員が複数人派遣されている地域でも、一人暮らしが基本。ルームシェアをしないのは、ストレスを溜めないためらしいです。
たしかに、せっかく途上国に行ってるのに、日本人同士で喧嘩したらいらないストレス産んじゃいそうですよね。
仲良くなったとしても、逆にずっとつるんじゃいそうだし。このシステム、わたしは好き。
2.セキュリティ
エジプトの場合は、必ず住む前に住宅のセキュリティチェックが入ります。
私が契約するときは、エジプト人の安全対策担当者とJICAの職員が一緒に来て、細かい条件をチェックしてくれました。
条件は例えばこんな感じ。
・入居前に鍵を変えなければならない
・最下階、最上階はだめ
・窓の外に侵入しやすい木など生えていないこと
・鍵は2個以上ないとだめ
などなど。
これに合う物件を探すのは、意外と大変です。
ちなみに、住居の用意はその隊員の配属先(私で言えば大学)がするのが基本です。
3.首都と地方の違い
色々書きましたが、エジプトでも首都と地方ではかなり家が違います。特に家賃!
JICA事務所は一人当たりに出せる家賃の上限が決まっています。だいたい首都カイロの隊員は月400ドル(約45000円)くらいの家に住んでいることが多いです。
私の住んでいた南の町では
だいたい月2000ポンド〜3500ポンド(12,000円〜21,000円)です。
全然違いますよね。笑
カイロの隊員の家は、かなりゴージャス。
もともとエジプトのマンションやアパートには「一人暮らし用の部屋」なんてありません。家族で暮らしたり、数人でルームシェアをするのが普通です。
だから、隊員が借りるのももちろん家族用の部屋。大きいソファがあったり、ベッドがいくつもあったりします。
カイロである程度セキュリティが確保されたところを選ぶと、必然と安定収入者が多い地域に住むので、素敵なお家が多いです。
一方、アスワン(エジプト最南の街)に住んでいた私の家はこんな感じの間取りです。
独立キッチン
リビングルーム
(窓が緑色なので、日が射すと部屋全体が緑に。)
オーナー寝室
(エアコンがあるのはこの一部屋のみ)
客用寝室
(この部屋は写真撮り忘れました。)
バスルーム(トイレ、シャワー)
まとめ
エジプトの住宅も日本と同じで差があります。
全自動洗濯機があるかどうか、バスタブがあるかどうかでも家賃が変わっていましたね。基本は家具・家電・食器つきです。
余計なものが置いてあることも多いので、入居前に「これはいらない」ときちんと言っておくことも大切です。私の家は空瓶が入ったケースが置いてありました。
それでは、みなさま良い年末を!
特別な夏休み「先生、家に泊まりに来てください」
(写真:北エジプトの町、アレキサンドリアの風景)
みなさんお久しぶりです。ハナです。
なんだかエジプトの説明が多くなってしまって、なかなか活動の中身が書けていないですね。
私が住んでいる町のことをたくさん書きたい!大学のことも紹介したい!という気持ちはあるのですが、実はJICAの規制があってなかなか書くことができません。
昨年のダッカでのテロを受けて、JICAから指定された数か国では「自分の名前や顔写真、居場所をSNSで拡散しないようにしてください。標的になる可能性があります。」と注意喚起を受けています。
私一人だったら(多少JICAの注意を無視して)好きに書くこともできるのですが、同じ大学でもう一人先輩隊員が働いているんです。私が狙われたせいで、その人にまで危害が加わったりしたら嫌ですからね。
ということで、なるべく居場所を明かさないように、忍びのごとく華麗に移動しながらブログを更新したいと思います。
今、任地を離れてアレキサンドリアという街に来ています。
(え、さっそくバラしたよ?)
アレキサンドリアは広い街なのですが、とある大学で日本語のサマーコースを開講しているんです。まったくお給料などはないのですが、メインの活動場所の大学がしばらく夏休みなので、他の場所のお手伝いに来ています。
2年前から先輩隊員がやっていたサマーコースなので、今回も引き受けました。
とはいえ、休日は暇!
そこで声をかけてくれたのは、学生のGさん。
「先生、家に泊まりに来てください」
「いいの?」
ブヘイラってどこ?
Gさんは私の任地である南エジプトの大学の学生です。
実家がこちらのほうなので、夏休みは帰ってきています。
お家はアレキサンドリアの隣のブヘイラ県!「田舎」と聞いてわくわく。
(写真:アレキサンドリア市内からブヘイラまでの地図)
いざ出発!
金曜日の朝、駅で待ち合わせ。
メンバーは先輩男性隊員、私の同期、私の3人です。
Gさんが迎えに来てくれて、いざミクロバスに乗車。1時間後…
「先生、ここで降ります!」
「(意外と早かったな)」
「弟が車で迎えに来ますから、ちょっと待っていてください」
20分後弟さんと親戚が迎えに来てくれました。
そして川沿いのでこぼこ道を走ること45分ほど…
「着きました!」
「かわいい~!!」
南国風のお花が咲き誇るお家、素敵です。
ブヘイラ体験記
では、ここからはGさんのお家でしたことを写真で振り返ります。
まずは大量のお昼ご飯でもてなされます。
私が好きなマハシ(野菜のご飯詰め)やモロヘイヤスープがある♡
わざわざ用意しておいてくれるところに優しさを感じます。
この中にお水を入れると、保冷効果と浄化作用があるそう。
たしかに水道水が美味しくなった!
それから知り合いのおじさんの家に行って、さとうきびを収穫してかじったり
(写真:刈らせてもらったさとうきびを持つ私)
とうもろこしを焼いて食べたり(醤油ほしい)
ロバに乗せてもらったりしました。
夜にはGさんの弟たちも交えてトランプ(めっちゃ楽しそう)
負けた人は罰ゲームで歌を歌いました。
そして再度ご飯。正直みんな胃に入らなかった。
この日は屋上で星を眺めて、お風呂に入り、就寝。
素敵な1日でした。
エジプトの大学「授業時間はルーズなのに、成績には厳しいの?」
現在、28年度2次隊青年海外協力隊のボランティアとして、エジプトの大学で日本語を教えています。エジプトの大学は長い長い夏休みに入りました。
ひっそりとブログを書いていたつもりだったのですが、先日他の隊員から「見てるよ、ブログ」と言われてしまい、すごく恥ずかしかったです。なんか、こう、身内に発表会を見られている感じですね。苦笑
あまり恥ずかしくないよう、気取らずに書きたいものです。
エジプトの大学「授業時間はルーズなのに、成績には厳しいの?」
1日の時間割
日本語学科の1日の時間割は、以下の通りです。
1限 9:30~11:00
2限 11:15~12:45
3限 13:00~13:45(45分授業)
4限 14:00~15:30
私たちの学科は基本1コマ90分。教室不足のため、午前は1教室、午後は2つの教室を使って授業をしています。
学科ごとに1限や2限の時間は違います。
遅刻してきた学生が「前の英語の授業が(長引いて)…」と言うこともあります。
最高気温はなんと50度。人間が、真夏の動物園のパンダみたいにペターっ。ときどき授業も短縮せざるを得ないほど、学生がぐったり。
学期となが~い休み
といっても、9月末から始まるのに、学生が来るのはだいたい10月中旬から。
私 「え、やだよ。休んだあなたの責任でしょ」
学生「故郷で兄の結婚式があったからです。」
私 「知らんし。もぉー。」
ちなみに、学期は以下の時期になっています。
前期 9月末~1月末(1月は全てテスト)
後期 2月中旬~5月末(5月は全てテスト)
(※後期はその年のラマダンの開始時期によって、学期終了日が変わる)
短いですよね。
私はそろそろ10か月経つのですが、学生がそろってきちんと授業ができたのはトータルで5か月ぐらいでした。
今年は5月27日からラマダンが始まる年だったので、だいたいそれまでにテストが終わるように計画されました。
ラマダンとは、日の出ている間イスラム教徒が断食をする期間のことです。なぜラマダンが始まる前にテストを終えたいのか…それは、
→②めちゃめちゃ暑い
→③ラマダン中は日中、水を飲めない
→④学生も職員も「ヤバイ」
そらそうだよね…この間見たカイロの教室、すごくきれいで日射し除けのブラインドまであったもん。こちとら窓ガラスもありませんよ。(←えっ)
コネ防止!成績のつけ方
・文法
・読解
・作文or口頭試験
全ての科目のトータルで成績が出るので、日本語だけ上手でも成績上位に行くことはできません。
私たちは採点した後、アラビア語で点数を書いて提出。
どの科目も以下の6段階評価です。
モンターズ (とても素晴らしい)
ジャイド ジッダン(とても良い)
ジャイド (良い)
マクブール (ギリギリ合格)
ダイーフ (弱い)
ダイーフ ジッダン(とても弱い)
そして、今回伝えたいことは「コネ防止」の成績のつけ方!
なんと、うちの大学では「学生は筆記試験に名前を書いてはいけない」というルールがあります。なぜなら、採点する先生が親族やお気に入りの学生をひいきする可能性があるからです。
それを教育の場から排除しようと、教育省も一生懸命です。
だから、成績発表の時まで私たちも誰がどんな成績をとったのか知らないのです。
まとめ
のんびりした運営と学生のおかげで授業期間が短いエジプト。
のんびりはいいとしても、うちの大学はいまだに成績の管理がアナログ。これはさすがにのんびりしすぎでは?
アナログのせいか、先日もらってきた成績一覧の中に4つも間違いを発見してしまいました。
これから訂正してもらわなくては…!!
エジプトの仕事 「え、土日休みじゃないの?」
写真:道路標示を塗るおじさん
みなさんこんにちは。ハナです。
現在、28年度2次隊青年海外協力隊のボランティアとして、エジプトの大学で日本語を教えています。
前の記事では、任地で必ずどの隊員も受けるべき語学訓練(3週間程度)を受けられないまま、地方への赴任が決まったことをお話ししました。
私の場合、協力隊の中でもけっこう異例。のんびり語学訓練をしていると受け入れ先の大学が長期休みに入り、活動することがなくなってしまうという危険があったためです。
JICAがいいかげんなわけではないですよ。(もっと早く教えてほしかったけど!笑)
エジプトのしごと
これから私の仕事やエジプト社会について書いていくわけですが、そのまえにエジプトの仕事のあり方について紹介します。休日や仕事時間、日本とだいぶちがうのではないでしょうか。
エジプトの「休日」は土日じゃない!?
日本での休日といえば、土曜日と日曜日のことですよね。そして、月曜日から仕事や学校が始まります。つまり、月曜日が一週間の始まりの日です。
しかし、エジプトでは休日という言葉が指すのは金曜日のことなんです。
エジプトは言わずもがな知れたイスラム教の国。国民の約90%がイスラム教徒です。イスラム教徒は1日に5回お祈りがあり、仕事場にある部屋、廊下の隅などで絨毯を敷いてお祈りしています。
しかし、毎日お祈りする彼らにとっても、金曜日は特別なお祈りの日。
この日だけは必ずモスクに集まって、イマーム(礼拝指導者)の説教を聞きながらお祈りをするそうです。でも、男の人だけ。
【補足】男の人→モスクに行くのが義務。女の人→行けたらいいけど義務じゃない、だそうです。女の人は子どもの世話とか生理による体調不良とかあるから無理しなくていいのだとか。
エジプトの曜日の名前は、数字の1から順に名前をとっています。例えば、「日曜日=第一曜日」「月曜日=第二曜日」のような言い方なのです。
しかし、金曜日だけは特別な名前が。アラビア語を勉強していた時「え、どうしてこれは第七曜日じゃないの?」って混乱しました(笑)。名前の語源は「集まる」だそうです。モスクに集まるという意味でつけられたのかな。
金曜日にお祈りをするのは、預言者ムハンマドが630年メッカに無血入城した日が金曜日だったからのようです。
金曜日以外の休日は、それぞれの職場によって違います。でも、聞いた話では金土2連休のところが多いです(大学は土曜授業のところもありますが)。みんな連休で休みたい気持ちは同じですね~。
仕事が終わるのが超早い!
イスラム教は朝にもお祈りがあるので、彼らはとっても早起きです。朝8時半くらいから仕事が始まります。商店は朝7時半くらいにはもう開いています。
それで、だいたい終わるのが午後2時か3時。うちの大学の職員も、ほとんどが2時のバスで帰っています。
3時半まで授業をやっているうちの学科は、授業後に教室を出てみると、まるで廃墟のように静まり返っています。
「エジプトは楽でいいなぁ」と思ったあなた。そんなことはありません。
エジプトでは、本業の給料が十分ではなく、副業をしている人がたくさんいます。教授はさすがに副業をしていないようですが、この間学部室の秘書がスーク(市場)で楽器を売っているところに会いました。
夜のほうがスークが活発なのは、副業している人が夜にお店を開くからという理由もあるようです。
お昼休みがない!
エジプトの職場には、基本お昼休みがありません。
うちの職場は大学なので、先生たちは授業の空きコマにサンドイッチなどを食べています。甘いシャーイ(お茶)やネスカフェ(ミルクコーヒー)は欠かせません。
それから、みんなお菓子が大好き。学生間でもよくビスケットのおすそわけをよく見かけます。
お昼休みがないというより、いつでも食べられるというだけなのでは?と思ったりもしていますが、基本的お昼ごはんというのは、仕事や学校が終わったあと(14時とか15時ごろ)食べるものなのだそう。
つまり、昼12時ごろ財布だけ持ったOLがぞろぞろと街を歩く日本の丸の内のような光景はいっさい見られません。
まとめ
日本では当たり前の曜日感覚や時間感覚が、エジプトでは通用しません。でも仕事中におしゃべりタイムやお茶タイムがあるのは当たり前。みんなとっても楽しそうに喋って、手を動かして、また喋って。
休み時間をきっちり決めないのは、「仕事時間がキツイ」という概念がないからなのかもしれないですね。
エジプト到着 「ハナさん、すぐ赴任です」
」写真:オールドカイロ
みなさんこんにちは、ハナです。
ここからは、エジプトに着いてからのことを書いていきます
ついにエジプト到着!
2016年10月初旬、いよいよエジプトのカイロ空港に降り立ちました。
空港入口では調整員(私たちボランティアの担当さん)がお出迎え。一緒に車に乗ってドミトリーに向かいました。
青年海外協力隊には、首都に「ドミトリー」と呼ばれる宿泊施設があって、最初の研修中や長期休みのときはそこに泊まれるようになっています。
着いてからは祝日などがあり、2~3日お休み。
いい機会なのでドミトリーの周囲を見てまわったり、書類を見返したり…。
エジプトに来る前にJICAからもらったスケジュールには、こう書かれていました。
スケジュール
<1週間の安全対策などの講座を受ける>
↓
<約3週間語学研修を受ける>
↓
<任地へ赴任>
え、まさかの?
私は首都からだいぶ離れた地方に配属予定でした。職種は日本語教師。大学の言語学部で日本語を教えることになっています。
「よーし、語学研修を頑張って、1か月後に先輩隊員や学生にいいところを見せよう!」
意気込んだ私が、連休明けの最初のオリエンテーリングで調整員から言われた言葉。
「あ、ハナさんはこのスケジュールじゃなくて、1週間後に任地に赴任してもらおうと思ってるんですけど」
え?
「ハナさん、すぐ赴任です」
「あ、ハナさんはこのスケジュールじゃなくて、1週間後に任地に赴任してもらおうと思ってるんですけど」
え?
「家が確保でき次第なんですけどね。もう大学の新学期が始まってますし、先輩隊員から『できれば早く来てほしい』との要請が出てるので。」
えっと、語学研修は?
「大学の長期休みとか、次の隊員さんと一緒に受けてもらうことになります。同じ大学に赴任している先輩隊員さんも、そうやりましたよ」
ああ…そうなんですか。(ずいぶん先だな)
そんなこんなで、あれよあれよという間にエジプトに着いて10日で地方に赴任!
ショックは大きかったものの、ドミトリーに帰ってからは、久しぶりに教壇に立てる嬉しさがふつふつと湧いてきました。JICAの訓練があって、しばらく教える側はお休みしていましたからね。
いったいどんな町なんだろう。
どんな学生がいるんだろう。
どんな先輩隊員さんがいるんだろう。
楽しいことがいっぱいあるといいなぁ。
自分の頭の中がお花畑であることに感謝しつつ、私は任地に飛び立ったのでした。